日本自動車工業会の新会長に就任した日産自動車の志賀俊之COOは20日の記者会見で「リーディングインダストリーとして雇用や納税に貢献し、この2年間で自動車産業が頑張っているなと言われるよう尽力したい」と抱負を述べた。
志賀会長は現状の日本は「残念ながら元気がなく、経済全体も湿っている」と指摘。そうしたなかで自動車産業は「安全、環境技術で世界のトップを走っている。強みであるモノづくりにしっかり取り組みたい」と強調した。
ただ、ギリシャ問題による欧州経済の動揺などもあり、世界の新車需要は「最悪期は脱したものの、厳しく見ざるを得ない」と、足元の経営環境には慎重な見解を示した。