日産、米国でバッテリー工場建設に着手…リーフに搭載

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米国バッテリー工場(完成予想図)
米国バッテリー工場(完成予想図) 全 3 枚 拡大写真
日産自動車は26日、米国テネシー州スマーナで、新型EV『リーフ』用のリチウムイオンバッテリー工場の鍬入れ式を行った。これにより日産は、米国においてリーフの生産準備に着手したことになる。

リーフの米国生産は、2012年からスマーナ工場で開始予定。新バッテリー工場は、敷地面積が約39万平方mと、自動車用バッテリー工場としては北米最大級を誇り、フル稼働時には年産20万ユニットを想定する。同工場は車両組立工場に隣接しており、年間15万台のリーフに、このバッテリーが組み込まれる。

日産はリーフの生産に関連して、スマーナ工場へ最大17億ドル(約1535億円)を投資。米エネルギー省が、環境対応技術開発を支援する目的で低利融資する14億ドル(約1264億円)も活用される。リーフとそのバッテリー工場稼動時には、最大1300名の雇用創出が見込まれる。

鍬入れ式には、テネシー州のフィル・ブレーデセン知事も出席。日産のカルロス・ゴーン社長は、「日産は持続可能なクルマ社会の実現に取り組んでいる。今回のバッテリー工場の建設開始は、米国におけるグリーンエコノミー実現に向けた大きな一歩」とコメントした。

新型リーフは2010年12月から、米国、日本、欧州で販売開始。当初は、神奈川県座間工場でバッテリーを生産し、車両の組み立ては神奈川県追浜工場で行う。

その後、ルノー・日産アライアンスは順次、ポルトガル、英国、フランスでもリチウムイオンバッテリーの生産を立ち上げる計画だ。

《森脇稔》

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