日産の高級ブランド、インフィニティ。その最上級車、『M』(日本名:日産『フーガ』)に投入が噂されていたクーペバージョンに関して、インフィニティ広報は、その存在を否定した。
そもそもフーガのクーペは、インフィニティが8月15日に米国カリフォルニア州で開幕する「第60回ペブルビーチコンクールデレガンス」において、新型車を公開するらしいとの情報が発端。イメージスケッチに描かれた2台を、メディアは「M(フーガ)のクーペではないか」と報じた。
しかしインフィニティの広報担当は、媒体の取材に応じ、「Mにクーペを設定することはあり得ない」と、その存在を否定した。
となると、このイメージスケッチのモデルは何か? その答えは、どうやら「IPL」ということになりそうだ。
IPLとは、「インフィニティ・パフォーマンス・ライン」の意味。公式発表はないが、複数のメディアによると、インフィニティが今夏から米国で展開予定の新シリーズのネーミングだという。
その狙いは、メルセデスベンツの「AMG」やBMWの「M」に対抗すること。IPLは新車の1グレードとして用意されるだけでなく、ターボやスーパーチャージャー、サスペンションやブレーキなどの各種パーツが、後付けでも装着できるとのことだ。
イメージスケッチのモデルは、『G37』(日本名:日産『スカイライン』)のセダンとクーペに用意されるIPL仕様を示唆していると推測できる。フーガにクーペがないとすれば、『レパード』(1980 - 92年)の再来を期待していたファンは、がっかりすることだろう。