アルファロメオ ジュリエッタ 本国発表…ママチャリが駆けつける人気

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モデナのディーラー発表会におけるジュリエッタ2.0JTDM-2 170馬力
モデナのディーラー発表会におけるジュリエッタ2.0JTDM-2 170馬力 全 9 枚 拡大写真

アルファロメオのニューモデル『ジュリエッタ』の発表展示会が、5月22 - 23日と29 - 30日の週末にイタリア国内主要200ディーラーで開催された。

イタリアでは、新車発売に合わせて「ポルテ・アペルテ(開かれたドア)」といわれる週末発表会が行なわれる。今回もその慣例にしたがったもの。ちなみになぜ「開かれたドア」かというと、イタリアではメーカー直営店など大規模店舗を除き、多くの自動車ディーラーは通常土曜午後と日曜は休業してしまうためだ。

フィアット・グループ・オートモビルズの発表によると、第1週目は「海・山への絶好の行楽日和だったにもかかわらず」9万人以上がディーラーを訪れた。1万人が試乗を申し込み、その週末だけで2700台以上の受注を獲得したという。

とくに人気が高かったのは、第2世代のマルチジェット・ディーゼルエンジンである「1.6JTDM -2 105馬力」と「2.0JTDM-2 170馬力」だった。

筆者は5月23日の日曜日、中部エミリア-ロマーニャ州モデナにあるフィアット/アルファロメオ・ディーラー「エッセエッメ・アウト」を訪ねてみた。イタリア国内で最も古いフィアット・ディーラーのひとつである。

ショールームにはディーゼル仕様の上級モデルである2.0JTDMが展示されていて、訪れた客は次々と運転席に座ったり、ハッチを開けてみたりしていた。年齢層では20 - 30代と思われる客が意外に多く、これは近年高年齢化が進んでいたイタリアのアルファロメオ・ユーザーのイメージを覆すものといえた。

ある若い女性は、全体のスタイルを見て「大変エレガント」と印象を述べた。いっぽう、運転席に座っていた若い男性は、「スイッチ類のデザインは慣れるのに時間がかかりそう。しかし全体的には、アルファロメオはいい仕事をしたと思う」と感想を語った。

来場者が乗ってきた車は、メルセデス『Aクラス』現行型、ルノー『メガーヌ』現行型、ポルシェ『ボクスター』などだった。だが自転車、それもいわゆる籠付きの「ママチャリ」も見られたのは、平原地帯で自転車が普及しているモデナならではの光景だった。

参考までにこのディーラーにおけるジュリエッタの店頭引き渡し・付加価値税込み価格は、ガソリン仕様が1.4ターボ120馬力「プログレッション」の2万0300ユーロ(約229万円)から「1750TBIクアドリフォリオ・ヴェルデ」の2万9000ユーロ(約327万円)まで。ディーゼルが「1.6JTDMプログレッション」の2万2300ユーロ(約252万円)から、「2.0JTDMディスティンクティブ」の2万7400ユーロ(約309万円)まで。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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