ニコル・レーシング・ジャパンは4日、BMWアルピナ『B5』など計10車種の制動装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2004年5月12日 - 2009年12月10日に輸入された297台。
制動倍力装置のバキュームラインに装着されているチェックバルブの材質が不適切なため、密閉不良が起こりバキュームポンプから霧化したエンジンオイルが制動倍力装置に侵入し、内部ダイヤフラムが損傷。このため倍力装置の気密性が保持できなくなり、制動停止距離が長くなるおそれがある。
全車両、バキュームラインを対策品と交換する。また、制動倍力装置へのエンジンオイル侵入の有無を点検し、エンジンオイルの侵入があった場合はバキュームポンプ、制動倍力装置およびブレーキマスターシリンダーを新品と交換する。
不具合発生はなく、メーカーからの情報でわかった。事故は起きていない。