日産 リーフ、接近を音で知らせる装置を標準装備

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11日に公開されたリーフ試作車
11日に公開されたリーフ試作車 全 6 枚 拡大写真

日産自動車は6月11日、クルマの接近を認識しやすくする「車両接近通報装置」を開発し、今年12月に発売する予定の電気自動車(EV)「日産リーフ」に搭載すると発表した。

EVやハイブリッドカーの電動走行中は、音がほとんどしないため、歩行者や視覚障害者などに危険。国土交通省は今年1月「ハイブリッド車等の静音性に関する対策のガイドライン」を発行、車両接近通報装置搭載の搭載が今後義務付けられる見通しだが、自動車に標準装備するのは日産が初めてとなりそうだ。

同社は、国内外での実証試験を元に特徴のある音を実現した。車外では認識しやすい一方で、車内では聞こえにくい音を開発、歩行者の車両接近に対する認識の向上と車内の静粛性をキープして車室内の快適性の両立を図った。

リーフに搭載する車両接近通報装置は、走行中、車速に応じて音の高さを変えるスイープ音を搭載し、車の加速、減速などの走行状態を表現する。車両発進時は、音の変化も大きくなり、歩行者がEVやHEVの発進に気づきやすくした。30km/hまでの発進加速時は車両音を発生、30km/h以上になり、車両走行音が高まる速度域では音を停止する。

減速時は、25km/h以下になり車両走行音が低くなると音が出始める。車両後退時は、断続的な音で、車両が後退していることを報知する。

装置では、コントローラーに内蔵されたコンピューターとシンセサイザーで、車両の車速や前進、後退時に合わせた音を作り、モータールーム内に設置したスピーカーを通じ音を発生させる。スイッチ操作で音の発生を停止することも可能。

同社は、今秋に市販する『フーガハイブリッド』にも車両接近通報装置を搭載する予定。

《レスポンス編集部》

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