JFEスチールは14日、第二東名高速道路の相模川橋など5橋(下部工)工事向けに機械式継手『カシーン』付き鋼管杭840tが採用されたと発表した。同社は通常の鋼管杭も含め、使用される鋼管杭の全量4700tを受注し、納入を完了した。
カシーンとは、じん性・加工性に優れた高降伏点鋼材を使用した機械式継手。2003年に開発され、杭接合に要する作業時間が短く一定で、接合時間を従来製品よりも40~90%短縮できる能力を持つ。また、溶接の場合に必要な非破壊検査が不要で、雨天や強風下でも施工が可能となっている。
相模川橋などの工事は、一部の橋脚が河川内に設置されるため、渇水期の10月から5月に確実に施工する必要があり、工程の要となる鋼管杭の施工期間を大幅に短縮できるカシーン付き鋼管杭が採用された。