飲酒運転常習のトラック運転手に懲役8年の実刑

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昨年12月、京都府京都市伏見区内の市道で飲酒運転を行い、70歳男性をはねて死亡させたとして、危険運転致死罪に問われた32歳の男に対する裁判員裁判の判決公判が16日、京都地裁で開かれた。裁判所は懲役8年の実刑を命じた。

起訴状によると、問題の事故は2009年12月15日の午前10時35分ごろ発生した。京都市伏見区深草秡川町(N34.57.51.3/E135.46.16.6)付近の市道を走行中の軽乗用車が対向車線側へ逸脱。そのまま道路右側の歩道に乗り上げ、歩いていた70歳の男性をはねた。男性は頭部強打などが原因でまもなく死亡。警察はクルマを運転していた同区内に在住する32歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕したが、飲酒運転の常習性や、事故当時は職業ドライバー(トラック運転手)だったことを加味し、検察は危険運転致死罪で起訴していた。

16日に開かれた判決公判で、京都地裁の米山正明裁判長は、被告が前日から長時間に渡って酒を飲んでいたと認定。「事故当時はアルコールの影響で仮眠状態にあった」と指摘した。

その上で裁判長は「被告は事故の2か月ほど前から常習的に飲酒運転を繰り返していた」とも指摘。「被告は酒に酔っていることを認識しながら、仕事に遅刻しそうになったことからクルマを運転した。酒の影響をかえりみず、身勝手で安易な行動は強く非難されるべきだ」として、被告に対して懲役8年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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