伊『クアトロルオーテ』誌がiPad版スタート…注目される理由

自動車 テクノロジー ネット
iPad版
iPad版 全 4 枚 拡大写真

イタリアの自動車誌『クアトロルオーテ』は、アップル『iPad』向けの電子版配信サービスを16日から開始した。

雑誌版と同じ記事に加えて、フォトギャラリー、ビデオ、ライブニュースなど電子版用コンテンツも併せて提供する。本文はイタリア語。2010年6月号のダウンロード価格は3.99ユーロ(約450円)。専用アプリケーションは無料で、特別付録として1956年2月の創刊号と2010年5月号が付く。

雑誌版『クアトロルオーテ』は、ミラノを本拠とする出版社「ドムス出版」が発行する、イタリアを代表する月刊自動車誌のひとつ。2008年8月から09年9月までの毎月平均の印刷部数は約47万4000部。販売部数は約37万8000部である。2010年6月号は374ページで、価格は5ユーロ(約570円)。

新型車のスクープ情報から道路・交通行政、保険にいたるまで内容は幅広く、自社所有テストコースによる新車フルテストにも定評がある。 また巻末掲載の中古車査定価格表も、長年にわたり車を個人売買する際の指標とされている。

出版社の資料によると、読者層は25〜44歳で46.9%を占める。さらに詳しく読者像をみると、「最新テクノロジーに興味がある」と答えた回答者が61%、「新しいものに興味がある」とした回答者が83%、mp3プレーヤー所有者も40%にのぼるなど、平均的イタリア人像を上回るハイテク志向である。

そうしたことは、今回のiPad向けサービス開始には、ある程度有利な環境と考えることができる。

しかしいっぽうで、イタリアでは一般的に広い住宅面積のおかげで、収納場所を心配することなくバックナンバーを誇らしげに並べることができるのも事実だ。そうした意味で、この国におけるiPad版自動車誌の推移は注目に値する。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  3. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る