【ルノー コレオス 1周年仕様】音というお風呂に入って

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コレオスエディションリミテブランシェ
コレオスエディションリミテブランシェ 全 4 枚 拡大写真

ルノー・ジャポンは6月24日より『コレオス』の限定車「コレオス・エディション・リミテ・ブランシェ」を20台限定で発売した。

Boseサウンドシステムを始め、ツートーンのレザーシートやカーボン調のインストルメントパネル&シフトノブ、グロス調フィニッシャー、エクステリアでは新デザインのアロイホイールや大型リアスポーラーが装着される。

このクルマの最大の特徴であるBoseサウンドシステムについて、ボーズ・オートモーティブコリアンマーケットプログラムマネジャーの崔宗桓さんは、「コレオスはルノーとボーズが2年半かけて最初の設計段階から共同開発したクルマです」と話す。

なぜ2年半もかかるのか。理由はボーズが目指す音にある。「ボーズが目指している音はライブコンサートホールの生きている音を忠実に再現することです」という。その再現のためには、スピーカーの位置とスピーカーの大きさの組み合わせが重要だという。そのため、設計初期段階からルノー側と共同でスピーカーの位置などを検討し、チューニングしながら目指す音を作り上げるのだ。

では、そのチューニングとはどんな作業なのか。「例えばボーカルが歌うとちょうど自分の目の前で歌ってくれているようなイメージを作ること。もうひとつは、様々なサイズのスピーカーが、高音、中音、低音という役割を持っており、それらの音が混ざらずに、きれいに機能してひとつひとつがちゃんと表現できるよう音を作るということ」だと話す。

良いサウンドシステムとそうではないサウンドシステムの大きな差は、臨場感にあるという。「ライブコンサートホールを研究した結果、ステージから直接聞こえる音はわずか11%。残りの89%は反射音。つまり床や天井、壁にあたって聴こえてくる音でした。それによって広がりや臨場感が生まれるということが分かったのです」。

聴いていて、スピーカーの位置を特定できないことも重要である。「位置が特定できたその瞬間、それが広がりの限界になるのです。それ以上は広く感じられないのです」。それをうまく反射音を使ってチューニングすると「全体的に音というお風呂に入っている感じになって実際のクルマの室内より広く感じると思います」。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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