日本玩具協会は13日、「東京おもちゃショー2010」の開催に先だって、市場動向に関する調査を発表した。それによると、2009年度の国内における玩具市場規模は店頭価格ベースで6494億円で、前年度比99.1%とほぼ前年並み。
「08年秋のリーマンショック以降の金融危機と世界的な不況の影響で、09年度は多くの業界と企業が大幅な売り上げ減少に苦しんだ中、前年に近い売り上げを達成できたことは玩具需要の底堅さを証明した1年だったと言える。特に、男児ホビー玩具やキャラクター玩具に大ヒット商品が生まれたことは『不況に左右されない玩具業界』という伝統が今も生きていることを業界の内外に示すことができたのではないか」と同協会見本市委員会専門委員の伊吹文昭氏は説明する。
キャラクター玩具は最も大きな伸びを見せ、市場規模が金額ベースで前年度比29.6%も増大した。その牽引役を果たしたのが「仮面ライダーW」シリーズもので、なかでも「変身ベルトDXダブルドライバー」は飛ぶように売れたそうだ。そのほか、ジグソーパズルが前年度比11.9%と二ケタの伸びを示した。
2010年度については、5~6月に市場が前年を少し下回ったそうだが、「7月に入って各社が積極的にイベントを行っているので、09年度並みを確保できるのではないか」と高須武男会長は予測する。