米国の民間調査会社、JDパワー&アソシエイツ社は15日、「2010年米国自動車商品魅力度(APEAL)調査」の結果を発表した。MAV(SUVなど)カテゴリーのランキングではフォードが全10部門中、最多の3部門で1位に輝いた。
今年で14回目の調査は、新車購入から90日が経過した時点で、顧客に愛車の魅力について質問。質問項目は、性能、デザイン、装備など10カテゴリーの90項目以上に及ぶ。調査は2010年モデルの新車を購入した顧客が対象で、今年2~5月にアンケート方式で行い、7万6000人以上から回答を得た。
MAVカテゴリーの各部門ベスト3は、以下の通り。
コンパクト
1:GMCテレーン
2:フォルクスワーゲン・ティグアン
3:シボレー・エクイノックス
コンパクトMPV
1:日産キューブ
2:シボレーHHR
3:キア・ソウル
エントリープレミアム
1:アウディQ5
2:メルセデスベンツGLK
ミッドサイズ
1:フォード・フレックス
2:ホンダ・アコードクロスツアー
3:ビュイック・エンクレイブ
ラージ
1:フォード・エクスペディション
2:日産アルマーダ
ミッドサイズプレミアム
1:アウディQ7
2:ポルシェ・カイエン
3:BMW X5
ラージプレミアム
1:ランドローバー・レンジローバー
2:メルセデスベンツGL
3:ランドローバー・レンジローバースポーツ
ラージピックアップ
1:シボレー・アバランチ
2:フォードF-150
ミッドサイズピックアップ
1:フォード・エクスプローラー・スポーツトラック
2:ホンダ・リッジライン
3:日産フロンティア
ミニバン
1:フォルクスワーゲン・ルータン
2:ホンダ・オデッセイ
フォードが、ミッドサイズ部門の『フレックス』、ラージ部門の『エクスペディション』、ラージピックアップ部門の『エクスプローラー・スポーツトラック』と、全10部門中、最多の3部門で第1位を獲得。フレックスは2年連続で同部門を制した。
フォードに続いたのが、アウディでエントリープレミアム部門の『Q5』、ミッドサイズ部門の『Q7』の2台が第1位。GMもコンパクト部門のGMC『テレーン』、ラージピックアップ部門の『アバランチ』の2台が、ナンバーワンに輝いた。アバランチは、3年連続での同部門1位である。
JDパワーのデビッド・サージェント副社長は、「米国メーカーはこの2年間、魅力の少ない車種を廃止し、代わりの新商品を積極投入。その効果が現れた」と、フォードとGMの躍進理由を分析している。