三菱ふそう、新型エンジンをフィアットと共同開発

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キャンター欧州仕様
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三菱ふそうトラック・バスは、イタリアのフィアット・パワートレイン・テクノロジーと小型トラック用の軽量・低燃費「4P10」型ディーゼルエンジンを共同開発した。国内向け次期『キャンター』に搭載する。

[写真:4P10型エンジン]

新開発エンジンは、3リットル直列4気筒のインタークーラー付VGターボディーゼルエンジンで、DOHC4バルブ構造を採用する。コモンレール式燃料噴射装置には、噴射反応速度に優れ、小型で車両への搭載性が向上する「ピエゾ方式」を採用。これにより、噴射圧力の高圧化と、緻密な燃料噴射制御が可能となり、最適な燃焼効率を通じた低燃費化とクリーンな排出ガスを両立した。

また、高効率なVGターボを採用し、フラットなトルク曲線を維持つつ、高回転域でのパワーを確保した。EGR(排気再循環システム)には、高効率のEGRクーラーを採用し、NOx低減に貢献する。

さらに、「BlueTecシステム」との組合せにより、NOxとPMを低減するとともに、低燃費化した。欧州のユーロ5規制に適合しており、日本のポスト新長期規制、米国のEPA10規制にも適合している。

国内に先立って既に2009年8月から欧州向けキャンターに新開発4P10型エンジンを搭載している。4P10型のベースとして基本構造を共有するフィアット・パワートレインの「F1C」型エンジンは、欧州の商用車に数多く搭載されている。

《レスポンス編集部》

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