フォルクスワーゲンは21日、欧州などで販売している小型商用車、『キャディ』に大幅な改良を施した。最新『ゴルフ』と共通イメージのフロントマスクを手に入れている。
キャディは、フォルクワーゲンの商用車で最小の大きさ。2004年に登場した現行モデルは、3代目にあたる、ボディサイズは、全長4405×全幅1794×1833mm、ホイールベース2682mm。コンパクトボディでありながら、荷室の広さは3.2立方m、最大積載量は724kgを確保した。2004~09年の6年間の累計世界販売は、約80万台を記録している。
現行キャディはデビューから6年を経て、大幅なマイナーチェンジを実施。フロントマスクはグリル、ヘッドライト、バンパー、ボンネットが一新され、最新ゴルフと共通イメージに変身した。
フォルクスワーゲンは今年4月、乗用車の『トゥーラン』(日本名:『ゴルフトゥーラン』)にも同様のフェイスリフトを施しており、ゴルフ顔のファミリーがまたひとつ増えたことになる。
エンジンは、新開発のターボディーゼル「TDI」やガソリンターボの「TSI」など全6ユニット。中でも1.6TDIのブルーモーション仕様は、欧州複合モード燃費20.41km/リットル、CO2排出量129g/kmを実現する。フォルクスワーゲンによると、従来モデルと比較して、最大21%の燃費改善を果たしているという。
インテリアは、2列目シートに脱着機能を追加。素材の見直しにより、クオリティも引き上げられた。ステアリングホイールのデザインも変更。全車に新しいESPが標準装備されたのもニュースだ。
新しいキャディは、ドイツでは9月末から販売開始。価格は1万3595ユーロ(約152万円)からと、従来よりも若干引き下げられている。