【新聞ウォッチ】自動車各社「リーマン」前上回る実績は本物か?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年7月28日付

●JFEインド大手に出資、国内需要低迷、鉄鋼各社が活路(読売・8面)

●電動自転車パワーアップ、利用増「原付き」抜く(読売・15面)

●規制外なのに、駐禁切符、平塚署、5年間36人に、免停になった人も(読売・36面)

●高速無料、車は倍増、社会実験1カ月 連休は渋滞多発多岐、旭山動物園客足戻る、バス悲鳴「定時守れぬ」、区間拡大の財源不足(朝日・1面)

●原油流出BP赤字1.5兆円CEO引責10月辞任(朝日・3面)

●北米向けSUV、日本でも、トヨタ(朝日・12面)

●ヤフーにグーグル検索、携帯はアップル、米企業利用し成長、したたかソフトバンク(毎日・1面)

●特別枠各省奪い合い、配分基準あいまい(毎日・2面)

●自動車8社、海外生産52%増、1〜6月「リーマン」前上回る(毎日・8面)

●ダイムラーが2期連続黒字、4〜6月(毎日・8面)

●エコカー補助金、従業員向け導入、デンソー(毎日・8面)

●次期「プリウス」海外生産、トヨタ、28年めどに投入(産経・10面)

●秋葉原殺傷「06年に車で自殺計画」加藤被告、職場の孤独感など背景(東京・24面)

●「家電のまち」大阪・門真と守口、中小、電気自動車に走る(日経・13面)

ひとくちコメント

大手自動車8社が2010年上半期(1~6月)の生産・販売・輸出実績を発表した。それによると、海外生産が合計で前年同期比52.3%増の633万3013台と大幅に伸びた。国内生産はダイハツを除く7社が前年を上回ったが、リーマン・ショックによる大幅減産前の08年水準には届かなかった。

一方、国内販売台数は、前年同期比21・7%増の251万5678台。『プリウス』などが好調なトヨタ自動車が43.9%増、ホンダが20.4%増で、いずれもリーマン・ショック前の08年上半期の実績を上回っている。

きょうの各紙が2010年上半期の実績をそれぞれの視点で取り上げているが、日経は「車、世界生産1000万台超」という見出しで、危機前の水準を上回ったことを伝えている。朝日は、日産自動車、スズキ、ダイハツ工業、富士重工業4社の海外生産台数が上半期として過去最高を記録したことを強調。毎日、産経、東京も海外がリーマン・ショック前を上回り、「世界的な景気回復を裏付けた形だ」(東京)としている。

また、産経は「各社が新興国などで現地生産を拡大している状況が浮き彫りになった」と指摘。トヨタのハイブリッド車、プリウスの次期モデルを「北米など海外での生産にも踏み切る方針」と報じた。

読売は国内販売が好調であることを中心に伝えているが、紙面の表ではトヨタの販売台数をダイハツのほか、日野自動車の1万5028台を加えているため、トータルでは、日経などと比べると“水増し”された数字になっている。

いすれにしても、本格的に回復しているかどうかは、エコカー補助金が終了する10月以降の売れ行きを見極める必要があるようだ。

《福田俊之》

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