トヨタ自動車は30日、インドの「トヨタ工業技術学校」で初めての卒業式を実施したと発表した。2007年度に開校し今回63人が卒業した。
トヨタは、能力はあるが経済的に高等学校への進学が難しいインドの中学卒業生を対象に、ものづくりの専門技術を習得することを目的に同技術学校を海外で初めて開校した。3年間履修し、塗装や溶接、自動車組み立て、メカトロニクスの4つの専門コースに分かれて技能を習得するほか、現地法人のトヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)での技能実習も行う。
入学金や授業料をTMKが全額補助している。卒業生はTKMの採用試験を受け、合格者は8月中旬に入社する。トヨタは「卒業生が将来、TKMの生産オペレーションの中核になる人材として活躍することを期待している」という。