メルセデスベンツ S63 AMG…571psツインターボで燃費25%改善

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S63 AMG
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ダイムラーは30日、メルセデスベンツ『S63 AMG』の改良モデルを発表した。AMGが新開発した直噴5.5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを、『CL63 AMG』に続いて搭載する。

AMGの新V型8気筒エンジンは、現行「63シリーズ」に広く採用されている6208cc・V型8気筒NAエンジンの後継ユニット。M157 型と呼ばれるスプレーガイデッド方式の直噴エンジンは、排気量を5461ccへ747cc縮小した。しかし、2個のターボチャージャーを追加してパワーアップするとともに、ピエゾインジェクターやAMG初のアイドリングストップなどによって、環境性能を引き上げている。

新しいS63AMGは、最大出力544ps/5500rpm、最大トルク81.6kgm/2000~4500rpmを発生。旧S63AMG比で、19ps、17.4kgmのパワーアップを成し遂げた。

トランスミッションは、7速2ペダルMTの「AMGスピードシフトMCT-7」。新しいS63AMGは、0-100km/h加速4.5秒、最高速 250km/h(リミッター作動)という一級のパフォーマンスをマークする。それでいて、欧州複合モード燃費は9.52km/リットル、CO2排出量は244g/kmと、旧S63比でそれぞれ25%、30%の改善を果たす。

AMGはさらなる高性能を求める顧客のために、「AMGパフォーマンスパッケージ」を用意。ターボのブースト圧を1.0バールから1.3バールに引き上げるなどの専用チューンを施し、最大出力は571ps/5500rpm、最大トルクは91.8kgm/2500~3750rpmと、圧倒的パワー&トルクを獲得する。571psの最大出力はフラッグシップスポーツ、『SLS AMG』と同数値。91.8kgmの最大トルクは、SLS AMGを25.5kgmも上回る。

AMGパフォーマンスパッケージ仕様のS63AMGは、0~100km/h加速4.4秒、最高速300km/h(リミッター作動)と、スーパーカー並みの性能。それでいて、欧州複合モード燃費は9.52km/リットル、CO2排出量246g/kmと、標準エンジンと同一だ。

S63AMGには、ショートとロングの2種類のボディを用意し、ドイツでは9月末に発売。現地価格は19%の付加価値税込みで、14万3752ユーロ(約1615万円)からと公表されている。

《森脇稔》

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