F1ドライバーの小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)が、ハンガリーGP終了3日後の4日に帰国、国土交通省を表敬訪問した。
前原誠司・国土交通大臣、溝畑宏・観光庁長官らと対面した小林は、「(日本の若い世代に)もっとクルマそのものに興味をもってもらうためにも、僕がF1で頑張りたいと思います」と語り、前原大臣からは「小林さんのような若い人がいい成績を出すことで、また日本の企業がF1に参戦していくような状況になってほしいと思います。日本の小林から、世界の小林になってください」とのエールが贈られた。
シーズン序盤はマシンの信頼性不足に悩まされた小林だが、直近の6戦ではイギリスGPの6位を最高に4回の入賞(10位以内)を果たすなど、上り調子。
約4週間の夏休みを挟んだのちに再開されるシーズン後半戦(8月29日決勝の第13戦ベルギーGPから残り7戦の予定)、そして日本GP(鈴鹿、10月10日決勝)に向けての決意を示すとともに、ファンに対して「ぜひ鈴鹿のレースを生で見てください。そうすれば、僕が何か言わなくても、F1の素晴らしさが分かってもらえると思います」と熱く語った。
前原大臣との対面では、小林が実戦で使用したヘルメットをプレゼントし、大臣がこれを被ろうとするもうまくいかずに笑いを誘う場面も。国会の会期中とあって短い時間の対面ながらも、小林の持ち前の明るさによって、場は打ち解けた雰囲気となった。さらに小林が「ぜひ鈴鹿に来てください」と前原大臣に言うと、民主党の代表選が9月にあるため、「その頃も国土交通大臣をしていれば(笑)」と、前原大臣が答えにやや窮するようなシーンも見られた。
小林可夢偉の上位入賞に期待がかかるF1日本GPは、10月8〜10日に三重県・鈴鹿サーキットで開催される。