ミニスカートが危なーい!

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欧州でも、ミニスカートやタンクトップの女性が目立つ季節。そうしたなか、男性ドライバーが、そうしたものに気をとられやすいことが改めて浮き彫りになった。英国の保険会社・シェイラズ・ホイールズ社が7月30日に発表した調査結果だ。

同社が国内の18歳以上のドライバー男女1361人を対象に行なった調査で、「夏服を着た女性を見ると、運転中つい気をとられてまう」と回答した男性ドライバーは29%にのぼった。いっぽう、「男性の夏服に気をとられる」と答えた女性ドライバーは、僅か3%にとどまった。

さらに、「夏暑くなると、運転が乱暴になる」と答えた男性ドライバーも21%にのぼったことから、シェイラズ・ホイールズ社は自社の自動車保険全契約者の保険金請求を分析。その結果、昨2009年7月と8月に請求を行なったドライバーは女性11.8%に対し、男性は13.8%を記録したという。

過去5年の夏に少なくとも1回、衝突事故やそれに近い事故で保険金請求をしたドライバーに関しても、女性17%に対して男性は25%を数え、そこでも「男性ドライバーは夏に危ない」ことが浮き彫りになった。

同社はこれらとともにデータとともに、心理学者ドンナ・ドーソン氏のコメントも発表している。それよると、「男性は女性に比べ、より簡単に注意散漫になりやすい。男性はより視覚的なものに影響を受けるため、看板や道を歩く女性に気をとられ、運転や操作がおろそかになりがち」という。同時に男性の特性として、「自動車のように狭い空間に置かれて温度が上昇した場合、攻撃的になる度合いが女性よりも早い」とも指摘している。

シェイラズ・ホイールズ社は2005年イギリスに設立された保険会社。従来の保険会社のイメージを打ち破った1950年代アメリカ風のロゴ&イメージ戦略や、女性ドライバー向け自動車保険で成功した。2008年には火災保険、10年には旅行保険にも進出した。

夏は薄着になる女性が多くなるのと同時に、欧州の路上では水着姿など露出度の高い女性の看板やポスターが目立つようになる。後者はイタリアやフランスなどで、男性ドライバーの注意を散漫にさせるとして、近年たびたび安全論議にまで発展している。

懐メロの歌詞を借りれば、「夏はほんとにご用心」といったところだ。それにしても、男性に気をとられる女性ドライバーのあまりの少なさに、いささか複雑な心境になるのは筆者だけか。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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