【新聞ウォッチ】インドでスズキパワー全開、新工場を建設へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年9月6日付

●民主代表ふさわしいのは? 菅氏66%、小沢氏18%本社世論調査(読売・1面)

●スズキ、インドに新工場(読売・7面)

●伊でのレース中、富沢選手事故死、オートバイ「モト2」(読売・30面)

●車販売、支援策終了後で減速、独韓では一時2割減、内閣府調査(朝日・7面)

●関東自動車工業が生産ラインを休止、トヨタ国内縮小の一環(東京・1面)

●トヨタ・パナソニックなど23社、発電する部品実用化へ(日経・1面)

●スズキ、インドに新工場、有望市場、競争が激化、各社、販売網では遅れ(日経・9面)

ひとくちコメント

スズキが、インドに四輪車の新しい工場を建設する。5日付の日経が1面トップで報じ、きょうも各紙が追随している。記事によると、年間生産能力は25万台規模で、2013年にも稼働する予定。完成すればインドでの年間生産能力は150万台を超え、日本の国内工場(113万台強)を大きく上回ることになる。

新工場の建設予定地は、首都ニューデリー近郊のハリヤナ州にあるマネサール工場の隣接地が有力。車種は未定だが、「現地で売れ筋の『アルト』『ワゴンR』といった小型車が中心になる」(日経)とみられる。

インドの乗用車市場は2009年度で約195万台だが、2015年度には400万台規模に拡大する見込みであり、中国とともに有望市場。スズキは急成長中のインドの乗用車市場で、約50%のシェアを持つほど、パワーは全開中。

だが、「タタばかりでなく、ヒュンダイやトヨタなど皆が脅威で、インドも油断できない」(鈴木俊宏取締役専務役員)と分析。新工場の建設とともに、現在、549都市に790店舗ある販売店を1000店舗に拡大し、物流の供給拠点などの整備にも取り組む方針で、日本勢や欧米勢を迎え撃つ構えだ。

先週末の朝日がトヨタ自動車の豊田章男社長の単独インタビュー記事を掲載したが、急速な円高については「今の状況は大変厳しい」としながらも「日本で頑張り続けることにこだわっていきたい」と強調。同じ自動車メーカーでも名実ともに「世界一の大企業」トヨタと、「偉大なる中小企業」スズキとの経営哲学の違いが興味深い。

《福田俊之》

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