欧州日産は7日、8月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は3万2437台で、前年同月比は3%増。11か月連続で前年実績をクリアした。
市場別では、ロシアが7768台を販売し、前年同月比は81%増と4か月連続で前年実績をクリア。これは、スクラップインセンティブの効果だ。フランスも14%増の3205台と好調。サンダーランド工場のある英国も、4%増の2865台を販売する。
一方、インセンティブが終了したドイツは前年同月比32%減の4320台。イタリアは13%減の2011台にとどまった。
車種別では、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が、1万3220台を販売したものの、前年同月比は4%減とマイナスに転じた。『エクストレイル』は、32%増の1991台と好調を維持している。
新型発売を控えた『マイクラ』(日本名:『マーチ』)は、前年同月比9.5%減の4221台と2か月連続のマイナス。『ノート』も23%減の2718台、入門コンパクトの『ピクソ』も42%減の1258台と落ち込んだ。
日産の欧州市場における8月シェアは、前年同月よりも0.1ポイント後退して3.2%。欧州日産のベルナード・ロール販売担当副社長は、「ロシア、英国、イタリア、フランスではシェアを高めた。キャシュカイなどクロスオーバー系が好調」と、述べている。