【スズキ スイフト 新型発表】全て変わっているが、ぱっと見は同じ

自動車 ニューモデル 新型車
スイフト新型
スイフト新型 全 12 枚 拡大写真
スズキが18日より発売する新型『スイフト』は、好評だった2代目のデザインを踏まえ、改めて“スイフトらしさ”を追求したものである。

エクステリアデザインを担当した四輪技術本部第2カーラインチーフデザイナー松島久記さんは、新型の面質について、「(面質は)時代とともにトレンドが移り変わるので、どのような面が新鮮に見えるかというのをアップデートしていかなければいけません」という。

「先代のスイフトでは、スタティックすぎてつまらない部分や、潤い、エレガントさが欠けているという指摘があったので、新型ではより上質でエレガント、かつよりスポーティに見せるような感じで面質をリファインしました」

特にボディサイドとボンネットの面は気にした。「ネガ面を入れて面のしっとりした潤いを表現しました。やりすぎるとトレンドに走りすぎた感じで古くなるのが早いので、全体として奇をてらわず、息の長いデザインにしています。流行りすたりに関係なくスイフトはスイフトとしての存在感を狙っています」。

松島さんは新型のデザインについて、「寸法がかなり変わっているにもかかわらず、コンパクトに見えていることを評価してもらいたいです」という。「先代の良い印象を守るようにというオーダーを受けていたので、大きくしない、大きく見せない、凝縮感を損なわないよう苦労しました」。

フルモデルチェンジにもかかわらず、先代と印象がそれほど変わらないことについても、「全て変わっていますがぱっと見同じに見える。我々の目指したものはスイフトを構成する全ての要素をもう一回解釈し直して、それをよりアピールしようと考えていますので、目を閉じてスイフトとはどんな形かと思い浮かべて、思い浮かべた形がここにある。新型を見た後、先代のスイフトを見ると、新型の方がよりスイフトなんじゃないのと感じてもらえると思います」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アストンマーティンのベビーカー、「ハイパフォーマンスな子育てを」…eggとコラボ
  2. マツダ『CX-90』、3.3ターボSに「プレミアムスポーツ」新設定…米2026年型
  3. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
  4. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  5. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る