顧客との接点をどこに見いだすか…マセラティ・ジャパン

自動車 ビジネス 国内マーケット
プレゼンテーション
プレゼンテーション 全 10 枚 拡大写真

世界有数の市場規模は持つものの新車販売台数は伸び悩み、高級車カテゴリーはドイツ勢が占めている日本。その日本で、2011年よりマセラティが日本法人を立ち上げて輸入事業に本格参入する。勝算はどこにあるのか。

マセラティ・ジャパン代表取締役社長のファブリッツィオ・カッツォーリ氏は日本市場を「米国・中国に次ぐ経済力を持っているだけでなく、自動車のカルチャーが強力かつ成熟している」と評価する。

「日本のお客様は感情に訴え変えるパフォーマンスやエレガントなデザイン、そしてブランドの魅力など、われわれが提供するクオリティを熟知していただいている。この市場に対して、コンペティター各社のほとんどは直接出資の子会社によってビジネスをおこなっている。マセラティのブランド拡大そしてサポートの充実に向けて、われわれも一歩踏み込んでお客様の近い所でコミュニケーションをとる必要性を実感している」(カッツォーリ氏)。

カッツォーリ氏が重視するのは、直近のマーケット拡大だけでない。「10年後20年後の将来、マセラティオーナーになっていただくために、いまの若い世代の方々に、どのようなコミュニケーションを構築すべきか、検討している」という。

「私たちが子どものころは当たり前のようにクルマに触れていたが、今の時代は違う。ブログ、ケータイ、Facebook、Twitterで友人達とコミュニケーションをとっており、F1のようなモータースポーツは知らないということも考えられる。そうした子ども達に、Twitterをやめてクルマに興味を持てといっても意味はない。若い世代たちのコミュニケーション空間の中で(マセラティの)“トライデント”ロゴを見せていくことが必要だ」(カッツォーリ氏)。したがって、パブリックコミュニーケーションにおけるブランディングには、ウェブやソーシャルメディアを積極的に活用していく考えだ。

また、一方でリアルイベントへの関わりも積極的におこなう意向も示した。先日実施された京都の高台寺音楽祭に協賛したり、「ECOプロジェクト」と題した社会貢献事業にも取り組み、自動車分野だけに留まらない環境保全への取り組みも進めていくという。

《北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  2. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る