帝国データバンクが発表した9月の全国企業倒産集計によると、倒産件数は943件、前年同月比0.3%減となり、13か月連続でマイナスとなった。
地方での建設業の倒産が増加して、微減となった。
負債総額は武富士と日本振興銀行の影響で同182.8%増の1兆3705億円と単月では今年2番目水準だった。日本振興銀行は6805億円、武富士が4336億円で、この2社で9月の負債総額全体の8割以上を占めた。
業種別では、運輸・通信業やサービス業、卸売業は依然として減少傾向にある。
主因別では、販売不振などによる「不況型倒産」は788件で、構成比は83.6%を占めた。これで16か月連続で80%台となった。
地域別では北海道や九州、東北は増加した。土木工事業を中心に大幅増加したため。