住友金属、脱リン炉が竣工…製鋼プロセス革新が完了

自動車 ビジネス 企業動向
脱りん炉
脱りん炉 全 1 枚 拡大写真

住友金属小倉は、製鋼プロセスを革新するための設備「脱リン炉」が竣工し、稼働を開始した。これで住友金属小倉の製鋼プロセス革新投資は全て完成したことになる。

今回の投資は住友金属工業の和歌山製鉄所に導入、その効果を実証したSRP(シンプル・リファイニング・プロセス)を住友金属小倉にも適用するもの。

住友金属小倉では、SRPの導入に加えて、高清浄鋼(介在物の非常に少ない鋼)と高機能鋼(介在物をコントロールして機能を持たせた鋼)の製造プロセスを完全分離して品質も改善した。

SRPは、溶銑に含まれるリンの除去と炭素の除去を、それぞれ別々の炉で行う。脱リンと脱炭それぞれの最適な条件で精錬することで、リン不純物80ppm以下、吹錬時間9分、スラグ・CO2発生量の大幅減を同時に実現する。

この技術は、住友金属・和歌山製鉄所で実用化され、その後、業界標準となった革新的製鋼技術。

今回の脱リン炉には、一層のリンの低濃度化と高級鋼の生産量の拡大に対応し、脱リン剤を細かい粉体にして溶鋼表面に吹き付けるという住友金属が新たに開発したプロセス「SRP-Z」も導入している

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る