【日産 エクストレイル 20GT 試乗】経済性で選ぶのは待った!…岡本幸一郎

試乗記 国産車
エクストレイル 20GT
エクストレイル 20GT 全 3 枚 拡大写真

2年前にディーゼルのMT仕様が出たときの評価はやけに高く、単にMTしか設定がないことを憂う声が大きかったのだが、実は筆者にとっての第一印象は、「乗りにくい」だった。

【画像全3枚】

というのは、流れに乗ってしまえばディーゼルらしい太いトルク感は味わえたものの、低回転域でのトルクが薄すぎたから。ゼロ発進で最初のひと転がりに必要なトルクが足りず、また再加速時のピックアップがあまりよろしくないなど、肝心な部分が抜け落ちているように感じられたのだ。

しかし、トルコンのトルク増幅効果を巧みに活かした今回のAT車では、前述の弱点が上手くカバーされていた。単にATだから運転がラクというのではなく、低速トルクが十分に確保されたという意味で、とても乗りやすくなっていた。

これなら購入検討者から出来はどうかと訊かれても、「無問題!」と答えられる。

ただし、その人が経済性でディーゼルを選ぼうとしていたら、「ちょっと待った!」。最近では軽油代も安くないし、燃費もガソリン車こそ上回るものの、決め手となるほどじゃない。各種減税や補助金を考慮しても、トータルコストでガソリン車よりもトクするところまで持っていくのはかなり難しい。

たとえ割高になるのを覚悟してもディーゼルに乗りたいという人であれば、買う価値はあるとは思うが…。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト

1968年富山県滑川市生まれ。学習院大学卒業後、生来のクルマ好きが高じて自動車メディアの世界へ。自動車情報ビデオマガジンの編集部員、自動車専門誌の記者を経てフリーランスとして独立。「クルマ好きのプロ」として、ユーザー目線に立った視点と幅広い守備範囲を自負し、近年はWEB媒体を中心に活動中。レスポンス試乗記では、他媒体だと諸事情で書きにくいホンネも吐露!?

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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