【ITS世界会議10】スマホ連携で変化するカーナビ…KDDI研究所

自動車 テクノロジー ITS
Windows mobileスマートフォン端末とインダッシュモニターの組み合わせ
Windows mobileスマートフォン端末とインダッシュモニターの組み合わせ 全 3 枚 拡大写真

今月21日にKDDI研究所が発表した、自動車用車載ディスプレイとスマートフォンを無線で連携させるシステム。その参考展示をJAPAN PAVILIONの一角に見つけた。

【画像全3枚】

展示物はauのAndroidおよびWindows mobileの各スマートフォン端末と、車内インダッシュディスプレイに見立てたPCモニターを準備し、それぞれは無線LANで結んで連携させるというもの。この状態でインダッシュディスプレイ上で操作すると、スマートフォンも同じように動き出す。一瞬のタイムラグはあったが、カーナビとして使う分にはとくに問題はなさそうではある。

スマートフォンで使うナビアプリが続々と登場し、機能アップが進んでいく可能性は十分あるわけで、車載ディスプレイとの連携が可能になれば価格の高いカーナビをわざわざ買わなくても済む。

一般的にスマートフィンのディスプレイは4インチ前後と、車載で使うには明らかに小さい。スマートフォンの表示を車載ディスプレイで表示されれば視認性も高くなり、安全性にも貢献する。機能的にナビアプリで十分満足していながらも表示画面が小さいことに不満を持っている人は結構多い。その意味で、この展開はなかなか魅力的だ。

ただ、長時間使っていればスマートフォン側のバッテリー残量も気になってくる。そこで想定されているのはワイヤレスでの電力供給である。指定場所にスマートフォンを置いておけば、いちいちケーブルなどを接続しなくても充電が行われるのだ。これで電力供給からデータ通信まですべてをワイヤレス化できるわけで、使い勝手はかなり高い。スマートフォンの台頭によって、カーナビのあり方は大きく変化していく可能性を帯びてきた。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る