HVのタクシー暴走、4人重軽傷…運転者は車の不具合を訴える

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8日午後3時50分ごろ、山梨県南アルプス市内の国道52号を走行していたハイブリッド車のタクシーが暴走。車両3台を巻き込む事故を起こし、さらに約100mに渡って標識や電柱などに接触を繰り返した。この事故で4人が重軽傷を負っている。

山梨県警・南アルプス署によると、タクシーは66歳の男性が運転していたが、急加速しながら対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきた軽乗用車と衝突。軽乗用車も衝突の弾みで対向車線側に進入し、タクシーの後続車と衝突した。

タクシー約100mに渡って暴走を続け、この間に電柱や標識柱への接触を繰り返した。最終的には前走する乗用車に追突し、ようやく停止している。

この事故で4台の車両はいずれも中破。最初に衝突した軽乗用車を運転していた韮崎市内に在住する60歳の男性と、最後に追突した乗用車を運転していた北杜市内に在住する58歳の女性が骨折や打撲などの重傷。タクシーの運転手と、軽乗用車に同乗していた91歳の女性が軽傷。軽乗用車と衝突したクルマを運転していた男性にケガはなかった。

現場は南アルプス市飯野付近で、片側1車線の直線区間。警察ではタクシーの運転者から自動車運転過失傷害容疑で事情を聞いているが、調べに対して「エンジンの回転数が突然上がってブレーキを踏んでも止まらず、エンジンを切ることもできなくなった」などと供述。車両の不具合を訴えているという。

《石田真一》

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