【トヨタ ラクティス 新型発表】55mm下げてもマイナスは無い

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ラクティス新型
ラクティス新型 全 6 枚 拡大写真

トヨタ『ラクティス』がフルモデルチェンジした。新型は先代と比較し、全高が55mm下がっている。この理由は、燃費向上と同時にリヤデザインのリファインが主な理由であるという。

商品開発本部トヨタ第2開発センター製品企画チーフエンジニアの三浦清克さんは、「(初代の)ネガティブなところとして、リアスタイルのデザインがありました」と話す。「何となく背高のっぽな感じで、リヤのスタイルが不評だったのです。そこで今回は燃費を稼ぐということもあり、全高は55mmほど下げて、スタイリッシュにしました」。

もうひとつ、先代の不評点として、ダイブインシートがあった。「リヤシートは特殊なダイブインシートという収納性の良いシートを採用していましたが、一方では座り心地が悪い、シートが小さいという意見がありました。そこで今回は、リラックスして座れる、それでいて簡単に収納できるシートをと考えチルトダウン機構リヤシート(2WDのみ)を採用したのです」と説明する。

これにより、折り畳む際、座面が前方に沈み込むことで、座面を大きく、厚くしてもフルフラットが可能となった。リヤのシートサイズはこのクラスでは最も大きいという。三浦さんは、「全高を55mm下げたからといって、それが室内でマイナスに感じられないようパッケージも見直しています」という。

具体的には、「ヒップポイントを35mm下げることで、ヘッドクリアランスはげんこつを入れてもあまるくらいありますし、ラゲッジの高さも、アジャスタブルデッキボードで高さを稼ぐといった工夫をしているのです」。それにより、「スタイルと燃費のために55mm下げたところを他の方法でリカバリーするという手法を取っているのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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