【タイ自動車エキスポ10】アジアの中心 11月30日開幕

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11月30日からタイのバンコクで「タイ・インターナショナル・モーター・エキスポ」が開催される。アジア地域の流通拠点として存在感を増しているタイ。同イベントは主にアジア向けだが、世界各国の主要自動車メーカーが集結する。

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タイの自動車業界は、強い回復傾向にある。2010年の自動車生産台数は、前年比約60%増の160万台規模に拡大する見通し。そのうちタイ国内での自動車販売台数は同28%増の約70万台、残りの約90万台は輸出される。

タイに進出している自動車メーカーの生産能力は、現状でも合計212万台を超える。トヨタが65万台、三菱自動車が25万台、ホンダが24万台、日産といすゞがそれぞれ22万台、GMが16万台などとなっており、各社はさらなる増産への体制構築に余念がない。

タイ国内の販売車種は独特だ。2010年1~7月の販売動向を見ると、乗用車が45.2%、1tピックアップトラックが43.4%。残りが商用車やピックアップ乗用車となっている。タイは世界でも突出したピックアップトラック生産地であると同時に消費地でもある。

タイ政府による国内自動車産業の活性化にむけた「エコカープロジェクト」は、着実に進行している。

同プロジェクトは、タイ政府が独自に車両性能、生産基準などを定め「エコカー」を定義付ける。その基準を満たしている車両をタイ国内で生産する自動車メーカーには、政府が恩典を与えるというもの。

具体的には、燃費がリッター20km以上、CO2排出量が1km走行あたり120g以下、前面・側面の衝突安全基準などを満たし、かつ新型車で、タイ国内において年間10万~20万台の生産体制を整え、エンジン周りの主要部品もタイで生産していることなど細かな基準が設定されている。これらの基準を満たす「エコカー」を手掛ける自動車メーカーに対しては、税金の免除や資金援助などが行われる。

タイ政府が推進する「エコカープロジェクト」の効果により、タイの自動車生産台数は2014年には266万台を超えると試算されている。自動車生産拠点として世界での地位を向上させるため、タイでは国を挙げた取り組みが続いている。

タイ・インターナショナル・モーター・エキスポを通して自動車メーカー各社は、タイ市場・アジア市場での取り組みを強くアピールする。

《土屋篤司》

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