【ルノー カングービボップ 試乗】ATがあれば間口が広がる…松下宏

試乗記 輸入車
カングービボップ
カングービボップ 全 5 枚 拡大写真

『カングー』に追加された「ビボップ」は、後部のルーフがオープンになる変わったボディを持つクルマ。グラスルーフとテールゲートのガラス部分を開けて走ると、後部の屋根がなくなった形になり、正に開放感いっぱいの走りが得られる。思い切り遊び心で楽しく乗るクルマである。

【画像全5枚】

この形でルーフとバックドアを開けて走ると相当に目立つのは請け合いで、周囲のクルマからじろじろ見られることを覚悟する必要がある。というか、そんな風に目立ちたい人には絶好のお勧め車になる。

ただ、いっぱいの開放感が味わえるのは後ろの席で、運転する人はあまり恩恵を受けられない。また後席への乗降性があまり良くないのはもうひと工夫欲しい感じだ。

カングーが4ドアであるのに対しカングービボップは全長の短い2ドアであるため、乗降性で不利になるのは止むを得ない部分でもある。

搭載エンジンは1.6リットルの自然吸気DOHC。78kW/148Nmのパワー&トルクは平均レベルだが、カングーに比べると50kgほど軽いので、走りに関して特に不満は感じない。

本国にもマニュアル車しか存在とのことで、日本仕様も右ハンドル車ながら5速MTだけの設定。これだとユーザーが限られてしまうのは避けられない。ATがあればおもしろがって買う人がけっこういるのではないかと思うと、少しばかり残念である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. マツダの新型SUV『EZ-60』が250万円スタート…10月に盛り上がった口コミ記事ベスト5
  3. 60fpsの超滑らか映像、“全部入り”純正ミラー交換型デジタルルームミラーが登場
  4. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  5. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る