豊田通商、インドでレアアース製造工場を新設

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ハイブリッド車のモーター用磁石などにレアアースが使用されている
ハイブリッド車のモーター用磁石などにレアアースが使用されている 全 1 枚 拡大写真

豊田通商は、インドの現地法人トヨツー・レアアース・オリッサ(TREO)が、ハイブリッドカーの電気モーターなどに使用されるレアアース資源の安定確保を目指して、インド・オリッサ州で、レアアース酸化物の製造工場を建設する。

インドのインディアン・レアアース(IRE)、信越化学工業などが協力する。

IREは、インド原子力庁傘下の企業で、原子力発電推進のため、インドで潤沢に埋蔵が確認されている海岸の漂砂鉱床で採掘・選鉱したモナザイト鉱石からウランやトリウムなどの燃料を抽出する事業に取り組んでる。抽出後、副産物として混合塩化希土も産出される。

豊田通商が新設するレアアース製造工場は、この混合塩化希土を原材料としてレアアースの酸化物を製造するもの。信越化学が製造工場の技術支援と製品の引き取りを決定している。製造工場の事業主体であるTREOへの出資についてもIREなどとともに検討している。

早ければ2011年初め頃から工場の着工を開始、同年末の生産開始を目指す。これによってインド産レアアースは、2012年から年間約3000~4000tを確保できる見込み。中国に一極集中しているレアアースの調達リスクの分散につなげる。

《レスポンス編集部》

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