【ルノー メガーヌRS 新型発表】エンスーにはこれしかない

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メガーヌRS
メガーヌRS 全 6 枚 拡大写真

3代目となるルノー『メガーヌ』のスポーツモデル、「メガーヌ・ルノースポール(RS)」がルノー・ジャポンより発表された。日本に導入されるのはハードな「シャシーカップ」仕様だ。

[写真:メガーヌRSの走り]

メガーヌRSの商品コンセプトは“デザイン&パフォーマンス”。パフォーマンスについて、マーケティング部商品計画グループのフレデリック・ブレンさんはエンジンから説明する。「先代のメガーヌRSとブロックは同じですが、25%のパーツが新しくなっています」という。

「ユーロ4からユーロ5に対応できるように燃費を向上させると同時にパフォーマンスも大幅にアップ。パワーは224馬力から、250馬力。トルクは300Nmから340Nmに向上しました。ターボはツインスクロールターボで、直径が10%ほど拡大しました。組み合わせるミッションはより高いトルクに対応するもので、『ルーテシアRS』に搭載しているものと同じですがギアレシオを変更しています」

0-100kmは6.1秒、0-1000mは25.7秒(欧州仕様)。燃費は11.8km/リットル(欧州複合サイクル)だ。

シャシーは今回もフロント側はダブルアクスルストラットサスペンションを採用。ダンパーやロワアーム等は新しくアルミを採用し、剛性を上げるとともに、軽量化も図られている。「先代と比較し片側だけで7.5kgもばね下を軽量化」している。

本国で売られるメガーヌRSには「シャシースポール」と「シャシーカップ」の2仕様が存在するが、日本にはよりハードなシャシーカップのみ導入された。

その差についてブレンさんは、「スプリングとダンパーを35%固め、アンチロールバーは23mmから24.2mmに径を太くし、剛性を上げました。リヤアクスルは剛性を7%上げ、スプリングとダンパーを合わせて38%固めることにより、ボディロールは15%低減しています」という。

もうひとつ大きな違いはLSDが付くことだという。「こういった装備とともに、全体として剛性が上がっているのでグリップも当然良くなります。例えば、ポールリカールで測ると1kmあたり、1秒の差が付くのです。従って、エンスーのためにはシャシーカップしかないと判断し導入しました」。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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