【トヨタ ヴィッツ 新型発表】「欧州での顧客調査を徹底的に実施」…山本博文チーフエンジニア

自動車 ニューモデル 新型車
ヴィッツのチーフエンジニア 山本博文氏
ヴィッツのチーフエンジニア 山本博文氏 全 6 枚 拡大写真

22日に登場したトヨタの新型『ヴィッツ』は全販売量のうち欧州(車種名は『ヤリス』)が40%を占め、欧州市場でのシェアを左右する基幹モデルだ。山本博文チーフエンジニアによれば、日本のみならず欧州の顧客にも配慮した設計・開発を行ったという。

「欧州ではVW『ポロ』やプジョー『207』、フィアットの『グランデプント(プントエヴォ)』などがひしめく激戦区ですが、ヤリスはこれらライバルに対して、デザイン・走行性能の両面で負けない品質に仕上げました」とその自信を語る。

「欧州の消費者に対してデザイン評価を徹底的に行い、試作車を持ち込んでヨーロッパのあらゆる路面での走行テストを繰り返しました。ボディ剛性を向上しながら、ハイテン鋼の使用量増加によって20〜30kgの軽量化を実現したことも運動性能の向上に一役買っていると思います」(山本CE)。

このように欧州市場におけるプレゼンスについては自信を示すが、中国への導入は「まだ未定」とのこと。従来モデルは広汽トヨタの南沙工場で生産されていたが、新型はどうか。「中国のお客様は安くて大きい車を好む志向があり、コンパクトで価格が高めの従来モデルは苦戦しました。この新型が中国市場に投入するモデルとしてふさわしいかどうかを含めて検討している段階です」という。

中国をはじめとして南アジア・東南アジア圏では、エントリーモデルは現地設計開発とし廉価で居住性に優れたモデルを各社投入しており、トヨタとしても先日タイで『エティオス』を発表したばかり。日本設計のヴィッツがこのまま中国市場に導入されるかは微妙な状況だ。

《北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  4. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  5. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る