日産の新型自動車運搬船…狭い港湾内を75度の蛇角で旋回

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省エネ型自動車運搬船「シティ・オブ・セントピーターズバーグ」
省エネ型自動車運搬船「シティ・オブ・セントピーターズバーグ」 全 9 枚 拡大写真

世界初の完全な半球形船首をもつ日産専用船の省エネ型自動車運搬船「シティ・オブ・セントピーターズバーグ」は、欧州域内の港湾施設をフィード輸送を担うためのさまざまな機能が装備される。

同船の運航を担当するユーロ・マリン・キャリアーの関係者は、この船の旋回性についてこう話す。

「欧州域内には狭い港湾が点在し、そこでの離着岸をスムーズに行なうために、通常は35度前後である船の蛇角を、それよりも2倍以上の75度までとしている。さらに船首を横方向へ動かすバウスラスタと組み合わせることで、旋回性を高めている」

ブリッジには、中央にクルマのハンドルにあたる操舵スタンドや前進後進をコントロールするマスコン、各種レーダ装置、モニターが設置され、中央のほかに左右にもバウスラスタのコントローラが配置されている。

「左右にバウスラスタの制御器が存在するのは、離着岸のさいにキャプテンが実際に岸を目視しながら操作しやすいように配慮されているから」(同スタッフ)

主要制御機器の背後には、ペーパーチャートを広げられるテーブルが設けられていて、GPS機能付きデジタルチャートと紙のチャートの両方で位置情報などを確認しながら航行。離着岸時の細かな船体の移動についてはモニタと船員の目視で行なわれるという。

《レスポンス編集部》

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