【日産 ジューク 16GT 試乗】スタイルだけじゃ物足りない人に…まるも亜希子

試乗記 国産車
ジューク 16GT FOUR
ジューク 16GT FOUR 全 6 枚 拡大写真

イマドキの若い世代に刺さるクルマづくりが、日産はとても上手だなと思う。かねてから人気の『キューブ』は、おうちでまったり系グルマ。

そしてもうひとつの柱、お外でアクティブ系グルマとして『ジューク』が頭角を現した。パワーやハンドリングなんかよりも、まず大事なのがスタイル。という世代に、ジュークはとても響いたようだ。

ただし、実際の購入層を見てみると、77%が男性で、内訳は20代から60代まで、まんべんなく分布している。とすると、やはりパワーやハンドリングを重視するユーザーも多いということになる。追加設定されたターボモデルは、1.6リットルの直噴エンジン+ターボチャージャーで2.5リットル並みのパワフルさを持つという。

果たして実際に試乗してみると、発進のひと踏み目からグイッと背中がシートに押し付けられるような加速感。エンジンサウンドはより勇ましくなり、新開発のALL MODE 4×4i(トルクベクトル付)の恩恵で安定感もアップしている。2WDモードにしていても、足のガッチリ感が違うのがわかる。

ただ、ターボモデルにもインパネのスイッチで切り替える「ノーマル」「スポーツ」「エコ」の走行モードがあるが、NAモデルと比べると、「ノーマル」と「スポーツ」の差があまり感じられなかった。

そこを開発者に確認したところ、「ノーマル」でも十分にパワフルなので、「スポーツ」では安全性を意識した設定にしているとのこと。スタイルだけじゃ物足りない人には、迷わずターボモデルをオススメしたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

まるも亜希子|カーライフジャーナリスト
大学在学中に声優デビュー、卒業後は自動車専門誌で編集者を務める。2003年、カーライフ・ジャーナリストとして独立し、雑誌、ウェブ、ラジオ、CS、イベントへの出演等を軸に活動中。2004年、2005年には、サハラ砂漠2500kmを走破する女性だけのラリーに挑戦し、日本人チームとして初めて完走。

《まるも亜希子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る