防犯カメラ映像から車種特定、ひき逃げ容疑者を逮捕

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今月9日に奈良県奈良市内で発生した死亡ひき逃げ事件について、奈良県警は17日、同市内に在住する44歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。現場近くの防犯カメラが撮影した映像から車種を特定。車当たり捜査で容疑車両を発見したという。

奈良県警・奈良署によると、警察が事故発生を認知したのは9日午前1時50分ごろ。奈良市東九条町付近の市道で、道路中央で血を流した状態で倒れている男性を通行人が発見。警察に届け出た。

男性は近くの病院に収容されたが、肺挫傷や腰の骨折が原因でまもなく死亡した。後の調べで現場近くに在住する43歳の男性と判明している。

死亡した男性の着衣には擦過痕が多数見られることや、左腰に強い打撃を受けたような損傷があることから、警察ではクルマにひき逃げされたものとみられたが、現場から事故につながるような痕跡は発見できなかった。

しかし、現場近くに設置されていた防犯カメラの映像から、事故が発生直前に通過した車両を撮影していたことが判明。この映像から通過した車種を特定し、これを対象とした車当たり捜査を開始した。

この結果、底部に付着していた汚れが不自然に取れていたクルマ1台を発見。精査したところ、被害男性の着衣とみられる糸片も発見した。警察ではこれを容疑車両と断定し、これを所有する同市内に在住する44歳の男を自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

調べに対して男は「何か黒っぽいものを踏んだことは間違いない」と供述しているが、その一方で「人ではないと思った」などとも話し、ひき逃げについては否認している。

《石田真一》

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