昭和電工と昭和電工パッケージングは、リチウムイオン二次電池用電極の低抵抗化を実現するカーボン下地アルミ箔の量産を開始すると発表した。
量産、販売を開始するSDX箔は、既存のアルミプレーン箔に比べて接触抵抗を大幅に下げることができる。自動車向けリチウムイオン電池の集電板用部材として、急速充放電性が大幅に改善する。
これまで、一部の顧客に限定販売し製品特性を改善してきたが、顧客からの評価が高いことから、本格的に販売開始する。
SDXは、アルミプレーン箔上に導電性カーボンを独自技術により塗工、正極材と集電板との接触抵抗を約50%にまで抑えた。接触抵抗を大幅に下げた結果、急速充放電特性の指標の一つであるレート特性も従来比で30%以上改善、大電流の急速な充放電が可能となる。また、集電板との密着性は従来比1.5倍に改善しており、生産性も向上した。
2015年には50億円の売上を目指す。