ゼットエムピーは今回初めて電気自動車(EV)関連の展示会である「オートモーティブ ワールド」に出展した。同社はロボットメーカーで、これまで二足歩行ロボットをはじめ、学校教材用のロボットを製作してきた。
そして、低炭素社会における新しい交通システムと安全で快適なパーソナルモビリティの実現のため、カー・ロボティクス(カーエレクトロニクス+ロボット工学)に取り組み、2009年に10分の1サイズのロボカーを開発。自動車および関連メーカー、大学、研究所などに納入してきた。
その技術を生かして、本格的にEVの製作にチャレンジ。半年ほどかけて『ロボカー・エムイーヴィ』を完成させた。「電気自動車での差別化を図るために、他社にはない新しい機能を盛り込みました」と同社関係者。
車には高精度車速センサーをはじめ、ステレオカメラ、ジャイロセンサー、地磁気センサー、GPSなどさまざまなセンサーがついており、「将来、自動運転ができることを前提に製作した」そうだ。価格は288万円からで、センサーが増えるごとに高くなる。
同社では、高齢者モビリティや近距離の移動手段として有効ではないかと考えている。ロボットメーカーがつくったEVは、ほかのEVと開発のコンセプトが違っている。