【オートモーティブ ワールド11】改造 プリウス PHV、本家より先に発売へ

エコカー EV
ビートソニックが出展したプラグインハイブリッドに改造されたプリウス
ビートソニックが出展したプラグインハイブリッドに改造されたプリウス 全 9 枚 拡大写真

東京ビッグサイトで開催されたオートモーティブワールド2011では、数多くのコンバージョンEVが出展された。プラグインハイブリッド(PHV)として生まれ変わった『プリウス』を出品したビートソニックも、そんなコンバージョンEVメーカーのひとつだ。

会場に展示された「20」型プリウスは、同社が販売するプラグイン充電システム『プラグス40+』を組み込んだPHVだ。旧型ではあるが、トヨタが発売予定の『プリウスPHV』に先駆けて2010年2月より市販をおこなっている。現在までに6台を販売したということだ。

このプラグス40+を搭載したプリウスは、ニッケル水素電池を純正の約5倍、6.1kWh搭載し、EV走行のみで40km走行することができるという。電池容量がなくなると、通常のプリウスと同様、ハイブリッド走行をおこなう。もちろんプラグイン充電が可能で、100Vの家庭用電源で6〜8時間で満充電にすることができる。スペアタイヤのスペースに電池を搭載するため、ラゲッジスペースも犠牲にしていない点も大きな特徴だ。

キットの価格は145万円で、取付費用が15万円。現在の20型プリウスの市場価格を考えると、比較的お手軽にPHVを手に入れることができるといえる。20型プリウスのオーナーならばなおさらだ。

同社は現行の30型プリウスのPHVキットも開発中で、年内には発売する予定だという。同社関係者は、「これまではメーカー保証が切れた個体が主な対象でした。30型はまだまだ新しいですし、リサイクルという面では改造のメリットは少ないかもしれません。しかし、本家のプリウスPHVが発売される一足先にPHVを楽しみたいという30型プリウスオーナーにとってはメリットを感じてもらえるのではないでしょうか」と語る。

また同社は政府に対し、プラグス40+への補助金適用を呼びかけている。同社は、「進展はほとんどない状態です。しかし、EV普及に向けては改造EVも大きく貢献できるはず。(補助金適用への)活動は地道に続けて行きます」と抱負を語る。

《宮崎壮人》

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