【新聞ウォッチ】トヨタ 3年連続世界一、喜び半分不安半分

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年1月25日付

●露空港爆破テロ35人死亡、モスクワ到着ロビー、130人負傷(読売・1面)

●トヨタ3年連続世界一、新興国で好調、GMに僅差、昨年の販売841万台(読売・2面)

●マツダもEV来春リース販売(読売・10面)

●ベンツに炭素繊維、東レ・ダイムラー独で合弁(読売・10面)

●チャイルドシートの選び方(読売・19面)

●高速4社、新会社、海外事業を一本化(朝日・9面)

●北米向けSUV九州から米移転、日産「ローグ」(朝日・11面)

●ホンダの子会社不正な循環取引、最大150億円損失計上へ(朝日・37面)

●ブリヂストンサイクル販売、自転車の幼児座席、リコール後事故再発防止を要請、消費者庁(朝日・38面)

●地デジ移行あと半年、高齢者対策最大の課題(毎日・2面)

●産業スパイ対策 仏は脆弱、中国の諜報活動に詳しい仏ジャーナリスト・ロジェ・ファリゴ氏(毎日・7面)

●ダボス会議あす開幕、環境や技術日本に期待(日経・3面)


ひとくちコメント

2010年のトヨタ自動車の世界販売台数(ダイハツ工業と日野自動車を含む)が前年比8%増の841万8000台となり、3年連続で世界トップの座を維持したという。昨年は大量リコール(回収・無償修理)問題などで大揺れの1年間だったが、それでもエコカー購入補助金による特需効果のあった国内と成長が著しい新興国市場での販売増が全体の販売台数を押し上げたようだ。

ただ、2位の米ゼネラルモーターズ(GM)は12%増の838万9000台。その差はわずか3万台弱と肉薄している。きょうの各紙は、「トヨタ3年連続世界一」(読売)と大見出しで取り上げている一方で、「GM肉薄3万台差」(朝日)、「米で失速、中国で出遅れ、多難な首位争い」(産経)と分析。日経も「法的整備を経てGMが復活したことで、世界トップの座をめぐる競争は再び混沌としてきた」と報じている。

たしかに、800万台に対しての3万台の差は各紙が報じているように「僅差」である。仮にエコカー補助金特需という追い風がなかったならば、GMが再び世界一の座に返り咲くことも可能だったわずかな差である。

各紙が報じた記事からも「3年連続世界一」という偉業を達成したにもかかわらず、トヨタ側からの浮いたようなメッセージが伝わってこない。恐らく、トヨタにコメントを求めても「結果的に上回ったただけで、首位を意識していたわけではない」や「台数よりも品質を最優先」などと、控えめな言葉しか返ってこないだろう。喜び半分、不安も半分ということか。

《福田俊之》

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