【スバル インプレッサ WRX STI tS】目指したのは“上質“…STI 車両実験部 辰巳英治氏

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インプレッサ WRX STI tS
インプレッサ WRX STI tS 全 12 枚 拡大写真

スバル『インプレッサWRX STI』のSTIによるコンプリートカーが『インプレッサWRX STI tS』だ。

ネーミング的に少々分かりづらいWRX STIとWRX STI tSの両車。STI 車両実験部の辰巳英治氏によると、「サーキットコンペティションのベースモデルとしての性格が強いWRX STIに対して、WRX STI tSはよりロードゴーイングを念頭に置いた細部のチューニング・加飾をおこなっている」と説明する。

「tSで目指しているのは、コンマ1秒を競う速さよりも上質さ」と辰巳氏。メーカー直径のコンプリートチューニング/カスタマイズというと、BMWのMやメルセデスベンツのAMGを想像するが、tSがこれらのような世界を目指しているのかというと、必ずしもそうではないという。MやAMGは大排気量・マルチシリンダーの専用エンジンを積むケースがほとんどだが、tSはベース車であるWRX STI Spec Cから変わっていない。

「エンジンを含めたパフォーマンスの追求は、当社のRシリーズ(「インプレッサR205」など)やSシリーズ(「レガシィS402」など)が担います。追求したのはあくまでも走りの気持ちよさであり、それをシャシーのチューニングでどう実現するかが鍵でした」(辰巳氏)。カーボンルーフを採用し重心を下げ、足回りも専用にチューニング。Spec Cで採用されたボールベアリングターボとアルミ製フロントフードにより、走りのポテンシャルは「Spec Cのセダン版」と言っても差し支えないほどだ。

このtSシリーズ、現在は日本国内だけでの販売だが、海外への展開はありうるのか。辰巳氏は「中国からは導入の要望が寄せられており、私としても北米や欧州のドライバーにアピールしたい気持ちもある」と語るが、「現地での法規制に合わせ、さらに車型認証を得る必要があるので、このハードルを超えるのは難しい」という。

《北島友和》

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