クライスラーグループは1月31日、2010年通期の決算を明らかにした。同社が2009年4月の経営破綻の後、通期決算を公表するのは初とあって、注目された。
同社の発表によると、売上高は419億4600万ドル(約3兆4500億円)。7億6300万ドル(約627億円)の営業利益を確保したものの、最終損益は6億5200万ドル(約536億円)の赤字となった。
赤字の大きな要因が、米国政府からの融資に対する利払い。しかし、2010年の世界新車販売台数は151万6000台で、米国市場でのシェアは前年比0.4ポイントアップの9.2%と回復基調にある。
クライスラーグループのセルジオ・マルキオンネCEOは、「我々は2010年、16もの新型車を発売してきた。今後も中期経営計画の目標達成に向けて、努力していく」とコメントしている。