故意の逆走で2人を死傷 懲役11年の実刑命じる

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昨年2月、三重県伊勢市内の伊勢自動車道で故意にクルマを逆走させ、2人を死傷させる事故を起こしたとして、傷害致死傷罪に問われた29歳の男に対する裁判員裁判の判決公判が1月28日、津地裁で開かれた。裁判所は懲役11年の実刑を命じている。

問題の事故は2010年2月23日の午後7時15分ごろ発生している。伊勢市藤里町付近の伊勢自動車道下り線を軽乗用車が無灯火状態で逆走、第1車線を順走してきた乗用車と正面衝突した。

双方のクルマは大破。順走車の後部座席に同乗していた71歳の女性が死亡、運転していた鳥羽市内に在住する69歳の男性は胸部や足を骨折する重傷を負った。逆走車を運転していた岐阜県御嵩町内に在住する男(当時28歳)も足を骨折するなどの重傷を負っている。

その後の調べで、男は勤務先の売上金を横領していたことが発覚したと誤認。自殺する目的で故意に逆走したことを大筋で認めたため、検察は傷害致死傷罪で起訴していた。

1月28日に開かれた裁判員裁判の判決公判で、津地裁の村田健二裁判長は「職場での横領が発覚したと思い込み、短絡的に自殺を考えた動機は身勝手である」と指摘。さらに「相手に気がつかれないよう、ヘッドライトを消した状態で逆走するなど犯行態様は極めて危険。2人を死傷させた結果も重大」として、被告に対して懲役11年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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