石原都知事「八百長なんか昔からあった。当たり前」

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(4日・都庁) 撮影=中島みなみ
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石原慎太郎東京都知事が4日、会見で八百長事件疑惑が発覚した相撲について、容赦ない批判を重ねた。

石原氏は、かつて記者席で相撲を観戦したことがあると、自らの体験を披露。「あんなものは昔からあったことだ。当たり前のことだ」と、勝負審判委員のすぐ後ろで見た様子を語った。

「誰とは言わないが、力士が取組中に相手に『押せ、押せ』」と言うのだが、(※八百長をやってる)力のない横綱とか大関は相手を押し切れない。それを記者はゲラゲラ笑って見てた。そこで金が動いたかどうか知らないが、そういう経験があったものだから、今さら驚かない」

「これからの一番、八百長でございますというわけじゃないんだから、歌舞伎の見得(みえ)を堪能するみたいに騙されて見て楽しんでいればいい。そういうものだよ、相撲とは」と、切って捨てた。

また、横綱審議会に東京都知事枠があることを明かし「薦められたが固辞した。ならなくてよかった」とも。

日本相撲協会が東京・両国にある競技場を「国技館」と名付けていることにも矛先をむけ、一蹴した。

「今さら大騒ぎするのは、世間もずいぶん物を知らなかったというか。笑って目をつぶってろとは言いませんけど、あれが日本の文化の神髄である国技だっていうのは、ちゃんちゃらおかしいわな」

さらに、1919年のワールドシリーズ決勝戦で、賭博の絡んだ八百長試合が行われたブラックソックス事件を引き合いに出して、反省を促した。

「東京で相撲がなくなったら、がっかりする人も当たり前と思う人もいるかもしれないね。ただ、アメリカの国技と言われるベースボールで事件があった時には、ファンの少年が八百長をやった選手に向かって『嘘だといってよジョー』と叫んだと言う。これは悲しい話だ。では、相撲に対して、誰がそういうことを言いますか。それほどのシンパシィ(親しみ)はないんじゃないかな」

《中島みなみ》

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