日本自動車工業会の志賀俊之会長は8日の定例会見で、ヒュンダイグループに代表される韓国メーカーの躍進について「車の基本性能に加え、事業展開のスピードが競争力の源泉になっている」と言及した。
会見での質問に答えたもので、韓国メーカーには通貨安や政府による積極的なFTA(自由貿易協定)の展開など「日本メーカーとの“土俵”の違いはあるものの、それを除いても大変な競争力をつけている」と指摘した。
スピードについては、新興諸国への進出を例に挙げ「進出後の国産化率の引き上げや車種投入、さらに顧客へのサービス対応などでの意思決定が速い」と述べた。
そのうえで、韓国メーカーの事業展開については「素晴らしいものがあり、個人的には大変評価している」と語った。