ランチアは14日、3月1日に開幕するジュネーブモーターショーに新型『テーマ』を出品すると発表した。
先代テーマは、1984年にデビュー。1994年までの10年間に渡って生産された。1986年にはフェラーリ製のV8エンジンを載せた『テーマ8.32』を発表するなど、ランチアのスポーツイメージ向上に貢献したモデルだった。
新型テーマは、ランチアブランドの新しいフラッグシップセダンとして復活。ランチアが属するフィアットグループが、クライスラーグループと資本提携したのを生かし、クライスラー『300』(日本名:『300C』)をベースに開発された。
新生テーマだが、その内容はほぼ300Cそのもの。フロントバンパーを300Cとは異なる専用デザインとした点、イタリアの高級家具メーカー、ポルトローナ・フラウのレザー製インテリアを採用した点が、300Cとの違いとして指摘できる。
エンジンはクライスラー製3.6リットルV6ガソリン(最大出力292ps)に加えて、テーマ専用に3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルを用意。このディーゼルはイタリアのVM社から供給を受けるユニットで、最大出力は190psと224psの2種類が設定される。
新型テーマは欧州主要国で10月から販売開始。ガソリンには8速AT、ディーゼルには5速ATを組み合わせる。グレードは「ゴールド」と「プラチナ」の2トリムがラインナップされる予定だ。