【フォード クーガ 試乗】5気筒特有のビート感…岡本幸一郎

試乗記 輸入車
クーガ
クーガ 全 12 枚 拡大写真

このクラスの欧州製コンパクトクロスオーバーSUVの中でも、『クーガ』はなかなか特徴的な存在だと思う。

最大の特徴はエンジンにある。競合車が軒並みダウンサイジングする中で、クーガは欧州フォードの高性能モデルである『フォーカスST』ゆずりの2.5リットル5気筒ターボエンジンを積む。実際にドライブしても、5気筒特有のビート感が味わい深く、そしてやはり動力性能に長けたクルマに乗るのは楽しいものだという潔さを感じさせる。

あるいは個性的なデザインも興味深い。室内空間やラゲッジスペースなどの広さを少々犠牲にしても、このフォルムを優先させた潔さがいい。

さらに、上級の「Titanium」であれば、競合車ではオプション扱いが一般的なレザーシートやパノラミックルーフなどが標準で装備される点も特筆できる。これだけでもかなり買い得感があり、前述のエンジンやデザインと併せて、コストパフォーマンスの抜群に高いクルマだと思う。

惜しむらくはサービス網の充実度だ。せっかくよくできたクルマなのに、それを理由に選択肢から外れてしまうことが多々ありそうでもったいない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト

1968年富山県滑川市生まれ。学習院大学卒業後、生来のクルマ好きが高じて自動車メディアの世界へ。自動車情報ビデオマガジンの編集部員、自動車専門誌の記者を経てフリーランスへ。「クルマ好きのプロ」として、ユーザー目線に立った視点と幅広い守備範囲を自負し、近年はWEB媒体を中心に活動中。レスポンス試乗記には、他媒体では諸事情により書きにくい本音も!?

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. カスタムパーツが付け替え可能な高級トミカ、「日産 スカイライン25GT TURBO」11月発売
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る