桐生市での超小型EV実証実験が終了…参加者の反応に手応え

エコカー EV
桐生市でおこなわれた実証実験に使用された超小型EV「μ-TT2」
桐生市でおこなわれた実証実験に使用された超小型EV「μ-TT2」 全 2 枚 拡大写真

群馬県桐生市で実施されていた国土交通省の「平成22年度 環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験」が2月13日に最終日を迎えた。

低炭素都市を目指す取り組みに市内にある群馬大学と共に積極的に取り組む桐生市。その取り組みのひとつとして、電気自動車(EV)の超小型モビリティの利活用に関する実証実験が、1月22日から2月13日までの9日間(1月22日、23日、29日、30日、2月5日、6日、11日、12日、13日)行われた。

群馬大学次世代EV研究会が開発した2台のオリジナルEV(μ-TT2)を、一般に無料貸出することで、走行性能や使い勝手、駐車スペースのサイズなどを検証した。

応募は1月17日に開始されたが、1月末に予約はほぼ埋まり、2月以降は応募を断るほどの人気であった。そして実証実験終了までの、のべ9日間で43人がEVを試乗。参加者の多くが桐生市と周辺都市の住民であったが、遠路はるばる東京から駆けつけた参加者も数名存在した。その年齢層は、20代から80代までと幅広く、女性も数多くハンドルを握った。

実施者でもある桐生市の担当職員・大澤善康氏に話を聞いたところ、試乗した人の感想では「小回りがきいて取り回しが良い」「パワーは確保されている」「不安なく走れた」という肯定的なものが多かったという。しかし、一方で「サイドミラーが車内から操作できない」「窓を開けることができない」「快適装備が不十分」といったプロトタイプならではの不満の声も聞かれた。ちなみに航続距離(μ-TT2は満充電で最高約30km)に関しては「コースをこちらで限定したこともあって、不満はありませんでした」という。

「市民のEVへの関心の高さを実感できました。今回の実証実験は単年度のものですが、来年度以降もEV関連で何かできることがないか検討しているところです」と大澤氏は桐生市における今後の試みへの意欲を示した。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  3. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  4. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  5. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る