新燃岳、噴煙を通して観測…NICTの新型レーダー

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霧島新燃岳噴煙下レーダ画像。2月22日、2km×2km。(c)NICT
霧島新燃岳噴煙下レーダ画像。2月22日、2km×2km。(c)NICT 全 4 枚 拡大写真

情報通信研究機構(NICT)は、電波計測グループが航空機から30cmの細かさで地上を航空写真のように観測できる合成開口レーダシステム「Pi-SAR2」を開発したと発表した。

Pi-SAR2の分解能は世界最高精度で、新開発レーダシステムによって雲や噴煙を透過する周波数の電波を使用するため、火山の噴煙や天候にかかわらず地表の状態を把握することができる。

また、5~10kmにわたる広い観測幅を持ち、インターフェロメトリやポラリメトリといった先進機能も装備する。さらに、航空機上の処理システムによって2km四方の領域の画像を約10分で画像に再生することができる。

NICTは、この装置を使って2月22日に噴火の続く新燃岳の火口を中心とした5km四方以上の広いレーダ画像を取得した。得られた画像は気象庁・火山噴火予知連絡会など関係機関に速報として報告したほか、ウェブサイトを通じて広く公開する。

一方、今後は持ち帰ったデータの詳細な解析を行い、火山周辺の地表面の高さ地図を作成するとともに、土石流や泥流といった災害の予測などに活用するため、関係機関に提供する予定。火山の活動状況により継続的に観測を実施する予定。

《レスポンス編集部》

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